代表・ディレクター 富岡 聡様より
BACKBONE様での育成プログラムを宮田が受けさせていただいたことで、リガ―としてだけではなく、発意を持って考える人間に成長したと感じました。 私はモデラー出身であったため、RIGの概念や知識には疎く、宮田がどのように学んでいくと良いのかが理解できておらず、実務経験を通じて行けば成長をしていくのだろうと考えていました。
しかし、社内にリガ―が宮田しかいないという環境は、本人にとって閉塞感しかないものだったと思います。
また、リガ―は元々人数が少ない職業の上に、各プロダクションでも開発コストを投じて独自のツールやワークフローに組み込まれていくため、会社を超えてリガ―同士の横の繋がりを持つことも難しいと感じていました。
しかし、BACKBONE様の業界全体に貢献していくというお考えが、リガ―というプロダクションの中核を成す立場の方から発信されていることに大きな感銘を受けました。出向から戻ってきた宮田は、もちろんまだこれからも学ぶことは多くあるのですが、分からないものをそのまま終わらすことなく、 分からないものとしてどう取り組んでいくのか冷静に見据えれるようになっており、物事に取り組む姿勢に大きな成長を感じました。
このような機会を与えてくださった BACKBONE様に感謝すると共に、当社も業界に貢献できることを模索していきたいと考えています。
有限会社カナバングラフィックス 代表・ディレクター 富岡 聡
リギングアーティスト 宮田眞規様より
育成プログラムに参加する前の私は、他部門の要望に答えられるか常に不安を抱えており、目の前のタスクを何とかしてこなしていくことが精一杯の日々でした。
当然問題も山積みで、何から手を付けて良いのかも分からない状態が続いていました。
そのような状況の中、福本様と同じセミナーへ登壇する機会があり悩みを相談しましたところ、 出向での育成プログラムのご提案をいただき、3ヵ月間の育成プログラムがスタートしました。
出向では、実務を通してリグの技術を習得するというプログラムでしたが、学んだ事を即実務でアウトプットすることで教えていただいた内容を効率的に吸収することが出来ました。実務では、解剖学、スキニング、補助骨、ドライバーなどの多くの事を学びましたが、個人的に大きな収穫が2つありました。1つめは、コントローラー開発の考え方や量産の仕組みなどの「考え方」を学べたこと、2つめは、「チームでのリグ制作」を体験できたことです。スタジオ内では、スタッフの皆様が作業スピードを如何に上げるかを具体的に考え実践し、勉強会で知見の共有化とツール化を行い、 時にはチームで分担してリグ作業を行う、といった好循環が全ての業務で行われていました。
以前は、リグは一人で行うことが当たり前と考えていたのですが、スタジオの皆さんと一緒に作業することで、チームで生産性をいかに最大化していくか考えるようになり、早くカナバンに戻って学んだ事を試したい、カナバンでもチームでリグを制作したい、と強く想うようになりました。業務の他に、リグナイトの設営やブログ投稿などの経験もとても刺激的で、スタッフの皆様と同じように扱っていただけたことも大きな経験となりました。
今はプログラムを終えカナバンに戻っておりますが、驚くほど景色が変わって見えています。山積みだった問題の何処に手をつければ良いのか、また問題にも優先順位が付けられるようなったと成長を感じています。
以前とは考え方も変わり視野も広がったことで、現在はパイプラインの整備、汎用リグの仕様変更の2点に注力して改善に取り組んでいます。今後は更に精進して、学んだことを基に社内でもリガーを育成して、カナバングラフィックスを盛り上げて行こうと思います!
有限会社カナバングラフィックス リギングアーティスト 宮田眞規