新規開発(R&D)ディレクター 角田 寛之様より
弊社では新規開発タイトルのR&Dを行う過程で、よりリッチな表現を目指す目標の一つにアニメーションがありました。従来の工程を見直し、クオリティの高いアニメーションを制作するにはどうすればいいのかを検討している時にBACKBONE様を知りました。お話を聞いているうちにリグの重要度を再認識しまして、BACKBONE様にリグを作って頂くだけでなく、社内でもリガーを育成しようという動きに繋がり、弊社の堀内にリグ道場を受講してもらうこととなりました。
堀内はプログラムを終えてリグだけでなく、アニメーションを制作する時にも解剖学に基づいた考えができるようになったとのことで、アニメーションのクオリティの底上げにも貢献してもらっています。
BACKBONE様にはリグの知見に加えてウェイト付けやアニメーションなど、動きの根本を掴むための原理も教えて頂きました。
リグ道場はプロジェクト全体に良い刺激にもなる良い講習だったと思います。
今回の知見をプロジェクトに反映し、更なる高みを目指していきたいと考えています。
ありがとうございました!
株式会社アカツキ 新規開発(R&D)ディレクター 角田 寛之
SGクリエイティブ戦略室 3Dデザイナー 堀内 李緒様より
約7年前に初めて学んでから強い苦手意識があり、ずっと避けていたのがリグでした。
どこに骨を打つのが正しいのか、終わりの見えないスキニングをどのように進めれば良いのか、アニメーションキーを打つとどこかに飛んで行ってしまうコントローラーはなぜ飛んで行ってしまうのか…。
何度か組んでみても納得のいく出来にならず、自分には向いていないと思いリグには手を出すまいとしていました。しかしアニメーターとしてリグが出来ないのは如何なものかという気持ちも持ち続けており、そんな時に育成プログラムのお話をお伺いしました。
初めて福本様とお会いした時に上記のような自分のレベル感をお伝えし、それでも大丈夫というご返答をいただけたことはとても感謝しております。
3か月という期間の中で今まで避けていたこと全てと向かい合う形になりました。
その中で、解剖学に沿って骨を打つこと、スキニングの手順とコツ、コントローラーの設定方法等様々なことを学びました。ほぼ初心者と言っても過言では無いほどの経験しかなかった私にとって、教えていただくこと1つ1つが新鮮であり、向いているかいないかでなく、今までいかに向き合って考えることを避けてきたのか思い知ることとなりました。
今回このプログラムを受けさせて頂いたことによる最も大きな変化は、リグに対する苦手意識が減り、楽しさを感じられるようになったことです。
今まで躓いていた部分を順を追って丁寧に説明していただけたことで、なぜ上手く行かなかったのか原因が分かり、考え方を改める大きなきっかけになりました。そして理解が出来ると、そこに楽しさを感じられるようになるのです。以前の苦手意識は「向いていないから考えても分からないし…」と思考を停止させていたことが招いていたと今は思っています。
また、解剖学やpythonなども今まであまり触れてこなかったものですが、リグを通して触れることにより強く興味を持ち、こちらもまだまだではありますが勉強を進めています。
3ヶ月かけて1体のリグを組んで行ったこの時間と経験、さらにそれに伴い勉強を始めたこと、全てを通してとても刺激的な期間であったと思います。製品レベルとしてのリグを組めるアニメーターになるべく、学んだことを活かしていけるよう今後とも精進していきます!
株式会社アカツキ SGクリエイティブ戦略室 3Dデザイナー 堀内 李緒