株式会社バンダイナムコスタジオ 新規プロジェクト
リードアニメーター 大豆生田様より
リグはアニメーターにとって自身の手足ともいえるツールですが、プロジェクトの要求を満たしつつ軽快に使えるように仕上げることは容易ではありません。どのプロジェクトでもリガーの需要は多くありつつも十分な供給には達せず、気付けばそのまま最後までずるずると…という事も少なくありません。ギリギリでしのいでいる状況では、求めた品質は二の次になり、気付いた時には、本来やりたかった表現に目を瞑らざるをえないリグになっている事もあります。このような問題から脱却を図る取り組みの一つとして、BACKBONE様へのリグの発注と同時に『リグ道場』への入門をお願いしました。リグを制作しながらプロフェッショナルな技術も同時に学べるというOJTカリキュラムは、弊社にとって願ったり叶ったりだったのです。チュウは元々テクニカル方面に秀でた能力を持っていましたが、ウェイト作業はほぼ初めてでした。当初はウェイト作業のあまりの繊細さに相当苦労したようですが、完成したリグの品質とチュウの成長を目の当たりにして、私自身も「なるほど、その作業に時間を割くだけの価値がある」と再認識しました。テクニカルな技術を存分に活かすには『稼働の仕組み』そのものに目を向け、ウェイトにおいてもロジカルに根拠をもって作業する必要があることを実感し、理解したからです。受講を終えた今、彼は得られた知見を元にプロジェクトの内外に力を発揮し始めています。技術面で大きく成長したことは確かですが、それだけに留まらず、更にその先に歩を進められるベースを築けたと感じています。これもひとえにBACKBONE様のご指導の賜物であり、このような貴重な取り組みに参加させて頂いたことに感謝いたします。ありがとうございました!
株式会社バンダイナムコスタジオ 新規プロジェクト リードアニメーター 大豆生田
株式会社バンダイナムコスタジオ 新規プロジェクト
テクニカルアニメーター チュウ ジシェン様より
『リグ道場』ではOJT型教育として約4ヵ月間、ウェイト調整、マトリクスの概念と使い方、フェイシャルリグの仕組みと組み方などを学ばせて頂きました。自分は外国人であり日本語は堪能ではありませんので、お話を受けたときに少し不安がありましたが、BACKBONEのスタッフの皆さまはとても優しく丁寧に教えてくれて、無事、期間内にカリキュラムをやりきることが出来ました。カリキュラムの中で一番大変に感じたのはウェイト調整でした。何度もリテイクが返ってきた時は心が折れそうでしたが、修正を繰り返すことで今まで気付かなかった『動きのしくみ』の理解が深まり、今では細部に対する観察力が格段に上がったと実感しています。マトリクスの概念は少し複雑で、難しい用語で話が通じるか疑問がありましたが、丁寧に説明していただいて理解できました。マトリクスはリグ道場で開発したフェイシャルリグの中心の一部でありながら他のところでも適用可能なので、TD業務の中でも積極的に使っていこうと思います。OJTで習得したリグのスキル以外でも、BACKBONEさまの社内ワークショップへ参加して意見交流できたことは、とても刺激的で大きなメリットがありました。4カ月間で色々なことを学びましたが、この知識や経験を活かして更に勉強していきます。ありがとうございました!
株式会社バンダイナムコスタジオ 新規プロジェクト テクニカルアニメーター チュウ ジシェン